画像は「Google AI Studio」で作成しましたよ
寄せ書き文化が暴走していることをご存じだろうか?
寄せ書きと聞いて思い浮かべるのは卒業・転校・引退・栄転、退職・結婚・誕生日、還暦・百寿の長寿祝いなどなど。
人生の節目に先輩・後輩・友人・知人が色紙いっぱいにポジティブメッセージを残してくれる。
退職にもイロイロあるだろうけど内容は栄転と同じだ、“あの若さで新築!感心していたら横領したお金だったんですね。最果て支署に飛ばされても頑張ってください” って書かないよね寄せ書きに。横領してたらもらえないか、寄せ書き。
欲しいのか⁉︎って話にもなるよね。
本当に仲のいい人からメッセージを書いてもらったら嬉しいけれど、本当に仲が良かったら個別にやり取りがあるし、何より色紙が埋まらない。埋めなくても良いのでは?という考えもあるけれど、えっ書き始め⁉︎ってくらいのメッセージ量だともらった方も「ああ、思えば私は人生もスカスカだったな」って感じちゃうし、持って帰って家族が見たらこいつ人気ねえなって思ってることを悟られないようにしようって思ってるんだろうなって疑心暗鬼がよろしくない、よろしくないよ。
やっぱりそれ相当の人数に書いてもらわなければ形にならないものは仕方がない。
そうなると、薄い関係の人・知らない人・どうも合わない人・私を憎んでいると思われる奴も寄せ書きに参加することになる。
“よく知りませんがいい人なのでしょう、お疲れさまでした“
“すみません、どちらさまでしょうか?”
誰だよ頼んだの!ネットのメッセージ例文をそのまま書き写すくらいのことはしろよ!
“いつでも全力で仕事に取り組み、曲がったことが嫌いな正義漢、そのうえ気配り上手な〇〇さん尊敬しています。新しい環境での成功を信じています。”
やっぱり君とは合わない、そのまま書き写すにも限界があるだろ!ネットのメッセージ例文そのまま”気配り上手な〇〇さん”は限界超えてるぞ! なんで〇〇さんって書いてて疑問を持たないんだよ!
”君のことは憎んでいたが、ここに必要な人間だった 清清するが会社の今後が心配だ”
なんだよ、泣いちゃったぜ
部活のボールやユニフォームにも寄せ書いた記憶があるから昔から寄せ書きのバリエーションは豊富だ。バスケ、サッカー、バレー、ラグビー、野球、テニス、卓球、だんだん文字が小さくなるね。稲作部までいくと米粒写経だ、修行だよ。逆に外壁部なんてスペースが広大すぎてまとめるのが大変だ、ちょっとしたビエンナーレだぞ。なんだ外壁部って。
実際文化部は何に寄せがいているんだろうね、決めつけていこう!
吹奏楽部は「チューバ」だね、スペースがあるもの。
合唱部は「コーラスマスク」感染リスクを低減することと歌唱・合唱を快適に行うことの両立を図るためのツールとして販売を続けている※そうだ、是非ともがんばってほしい。
美術部は「F150のキャンバス」に決まってる、寄せ書きか人物画かどちらかを描くのに向いているはずだ。
演劇部は「箱足」だし、「座布団・湯呑み」は落語研究会だ。部活なのか?研究会。
写真部は「ネガフィルム」、映画部も「ネガフィルム」、せめてどちらかはポジで。
書道部は「硯」に掘ってるよ。
文芸部は潔く「紙!」漫画研究会は「ケント紙」、滲みが少ないからね。色紙じゃないのかよ!
囲碁部は「白石」、将棋部は「金の裏」、金の裏しかスペースないもんな。
競技かるた部は「ひざサポーター」激しいスポーツなんだぜ。
放送部は「防音室」、普通の壁よりたくさん書けるぞ、聞き慣れないけど何部かすぐにわかる「新聞巻取り紙」に寄せ書くのはもちろん新聞部、パソコン部は「マザーボード」以外に考えられないね。
英語部には闇が…「TOEICの問題用紙」に寄せ書いているが、門外不出のTOEICの問題用紙をどのように持ち帰ったのか、解明が急がれる。
生物部は「ふな」天文部は「冬のダイヤモンド」ロマンだね。
料理部は「豆腐」豆腐と納豆ってどこかで入れ替わったんじゃないか?
弁論大会の舞台上「後ろに垂れ下がっている弁論タイトルと弁者の書いてある大きな紙」の名称はなんだ?教えてくれ弁論部!
※株式会社パナムジカ 歌唱用マスク(下部開放型マスク)の安全性につきまして
https://www.panamusica.co.jp/ja/pdf/pana201218_mask.pdf
あれはコロナ前の送別会シーズン。
その居酒屋では宴会予約した幹事に寄せ書き色紙をプレゼントしてくれるということ。それでは送られる人の目の前であーだこーだ言いながら寄せ書きを書く趣向にしようと幹事が会場をその居酒屋に決めたそうだ。
ナイスな幹事だよ、朝野。
酒宴の軸ができるし話も盛り上がる。送られる西岡さんの意向も反映された寄せ書きが出来上がるだろう。
さて宴の始まり、「これこれこういう趣向です、西岡さんの対面に色紙と各種ペンをセットするので各自1人でもグループでも構いませんお話ししながら寄せ書いてください、西岡さんお疲れさまでした乾杯!」
小粋な幹事だよ、朝野。
さて、まだ色紙をもらっていなかった、と、料理が運ばれたついでに色紙をおねだりする幹事。薄紙でできた色紙用の袋から取り出した色紙を見て幹事はあっと息を飲んだ。
“朝野幹事お疲れ様でした!”色紙の中央に労いの言葉をピンクのペンで丸く囲ってある。。その周りには”またのご来店お待ちしております””料理はいかがでしたか?” “またいらしてくださいね♡” “よっ日本一の幹事!” “あんたできる男だよ” “いい風吹いてるね”。。。そう、店から幹事へ感謝の寄せ書き色紙だったのだ。バイトも可哀想に会ったこともない幹事朝野に対し、思ってもいないポジティブな言葉をしたためている。
この色紙は寄せ書きの弱点全てが凝縮している!欲しい、幹事朝野、私に譲ってくれないかな。。しかし蛍光キラキラオレンジペンで書かれた「朝野偉いよ、俺は幹事なんてやりたくねえ」に感激した幹事朝野はその場で寄せ書きを破り捨てあてもなく夜の街へ消えていった、真っ新な色紙を求めて。
恨事な幹事だよ、朝野!
そう、寄せ書き文化は暴走しているのだ。。。
さてさておもしろ寄せ書きを見ていいただくのだが、寄せ書き上でクリックorタップをするとSTOP&GOの機能がついています。
自分のペースでご覧ください。